台風17号襲来

風が強くなってきたよー

もれなく台風17号が近づいている宮古島です。

午後から風雨が強くなるので帰宅命令が出ました。
今年初の台風による仕事休み(早退)です。

で、平日の昼間に台風で外にも出られないし
する事って言ったら・・・ビール飲んで寝るか、ブログ書くかくらいなので
最近全く真面目に書けてなかったので、久々にブログっぽい事書いてみます。

海の写真は出てこないよ〜
まじで海以外の記事書くの久々(笑

 

今月はじめ、私の働く会社で「スラブ打ち」が行われました。

で、「スラブ打ち」って何?って感じですよね。

 

 

沖縄では建物のほとんどがコンクリート製なのですが
(木製だと台風やシロアリの被害を受けやすいので)

建物を建てる時に木と鉄筋で建物の枠組みを作り
その中にコンクリートを流し込むのです。

 

奥にミキサー車があり、この流し込む車を経由して建物にコンクリートを建物に流し込みます

その流し込む日の事「スラブ打ち」と言い、盛大にお祝いが行われます。

 

近所の人や関係者の人がたくさんお祝いに訪れるので
朝からお祝いのための料理の準備をしないといけません。

 

沖縄のお祝いというと、とにかく盛大で
たくさんの人が訪れるので準備がとてつもなく大変なのです。

 

まずはお祝いの定番「汁物(しーむぬ)」の準備です。

宮古島のお祝い=しーむぬが欠かせません。
家庭によってしーむぬの具材は様々なのですが、大体の定番は「中身」です。
中身とは豚のもつの事で、その他にこんにゃくやかんぶく(かまぼこ)も入っています。

かまぼこが大量に浮いてます

 

写真では伝わらないと思いますが、このお鍋「シンメー鍋」と言って
お祝いで大量のおかずを作る時には欠かせないお鍋なのですが、大きさが直径1mちょっとくらいあるんですよ。
子供なら風呂桶にできそうなくらい大きいです。

ちなみに中身以外の具では、牛や山羊が振る舞われるところもあります。

 

 

この他にも天ぷらやおにぎり、もずく、ナンコウの煮物などが振る舞われたのですが
とにかくどれも量がハンパない!!!

 

お米は全部で12キロくらい炊いたかな

これは見たまんま、白米のおにぎりです。握る時に半斤袋に入れて丸く握ります。
ラップの場合もありますが、この時は半斤袋でした。手にごはん粒がつかないので握りやすいけど、半斤袋ってね(笑

 

野菜のかき揚げだけど、宮古では天ぷらって言います

こちらもお祝いに書かせない野菜の天ぷら(かき揚げ)

 

ボールとかじゃ大きさが間に合わないのでこちらも準備は大鍋

大きなお鍋で種の準備をします。ボールじゃ間に合わないので鍋なのです。

 

 

この黒い物体は・・・

こちらも鍋で準備されてます。
一体なにかと言うともずくです。こんな鍋いっぱいのもずく沖縄じゃないと見れないですよね(笑

 

 

続いては、なんこうの煮物の準備です

なんこうを切ったもの

私が見た時にはすでにこの状態に切られていましたが
なんこうってかぼちゃのオバケみたいにでっかいお野菜なんですよね。
見た目ではわかりにくいですが手のひらに2個くらいしか乗らない大きさに切られてあります。

 

 

味付けはね〜 あれと、これと、それと〜と手際良く
宮古島のお母様方が鍋に調味料を投入していきます。
量が量なので袋ごとドサ〜っと目分量で入れる姿は本当に頼もしい宮古のかーちゃんです。

コツは火を入れる前に味付けすることだそうです

混ぜるのは菜箸とかヘラとかじゃなく「手」!
その方が早いってのが見てて感じました。

 

混ぜるのは鍋を振る!

まんべんなく具に火が入るように時々混ぜるのですが
またその混ぜる姿もたくましい事!
箸やヘラなんて使いません・・・鍋ごと抱えて振って振って混ぜるんです!

結構な重さがあるのに、宮古のかーちゃんは慣れた手つきで軽々と鍋を持って混ぜます。

 

 

見ておわかりと思いますが、この量は台所だと狭くてできないので大体の場合は外で準備します。

ガス台やこの大きなお鍋も、どこかからみんなが持ち寄ります。
普通に持ってる家は多いようです。なんてたってお祝いの多い島ですから。

 

この日は「スラブ打ち」でしたが、この他にもお祝いはたくさんあって
家を立てる時は地鎮祭に始まり、スラブ、新築祝いとありますが

ほかにもナーフィー(名付け)、小学校入学、高校合格、成人など
子供の成長を節目節目でお祝いするのも宮古島ならではです。

 

そういえば今年、高校の合格祝いに行ったときにブログを前に書いていました。

 

この10年の宮古島生活で色んなお祝いの準備をお手伝いしてきたのですが
量も多いし、朝から晩まで準備して片付けたり大変・・・というのはもちろんなのですが
お祝いになると、そこに関わる人(親戚や知り合い)がお手伝いに来てくれたり
お祝いにかけつけてくれたりと、宮古島では人とのつながりが定期的にあるんです。

人との付き合いは確かに大変ではあるけど、やっぱ人は人によって支えられるものです。

何かあったときに知り合いや親戚付き合いがあった方が、困ったときなどは助けてもらえます。
宮古島は離島という部分で都会に比べたら不便な暮らしをしないといけない分、
人に助けてもらわないと生きられないと思うところが多々あります。

私が生まれ育った大阪の環境は親戚付き合いもあまりなく
このようなお祝いなんてやったこともないし、参加したこともないので
宮古島の人は大変やなぁ〜と思うと同時に、
お祝いでたくさんの親戚や知り合いと楽しそうに準備したり、お酒を飲んでいる姿を見ると羨ましくなります。

やっぱね〜人は一人じゃ生きられないんですよ。
だからこういう時にきっちり関係を作っておくってのは大事なんですよね。

 

ってわけで、長々と書きましたが
宮古島のお祝いは大変だけど良いもんだ!!!ってのが私の思いです。

 

さて、こんな風に書いてるうちにどんどん風が強くなってきました。
今日はもう家で缶詰状態なので・・・そろそろビアの時間にするとします(笑

 

 


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2件のコメント

  • 台風で明日帰ってくる予定だったパパさんとのぞみは欠航が決まって
    マンションで静かにしているようです。
    パパさんは風が普通じゃないってびっくりしてます。
    マンションが揺れるってー
    その横でのぞみはスヤスヤ寝ているそうです。
    そして、時々停電するそうです。
    電線は地中に埋めていても停電するのかしら?
    という事で、まだ暫くは宮古島に滞在しているそうです。

    宮古島のお祝いの習慣は楽しそうですね。みんなで賑やかにお祝いするの良いですねー

    • Pちゃんも台風は全然平気な様子でした。風では恐怖をあまり感じないんですかね。羨ましかったです。
      お祝いはいつも賑やかですよ。そこに居れるだけで幸せな気分になれます!
      パパさん無事に帰れそうですね。また会えず仕舞で申し訳ありません・・・。

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